カチオン電着塗装(黒)

塗着効率が高く均一な膜厚を得る

「カチオン電着塗装」では、水溶性の塗料にワークを浸漬し、ワークをマイナス、水槽側の電極をプラスとして電圧をかけると電気泳動によりワーク側に塗膜が形成されます。塗料は365日撹拌をする必要があり、水温・電圧は一定に保ち電着時間で塗膜厚をコントロールします。

普通、電着塗装と指定があれば、カチオン電着塗装で黒半ツヤを指します。

均一な膜厚を得ることができ、高い防錆力を誇る反面、電着塗装で少量を引き受けてくれる所がない、電着塗装屋さんが少ないといった問題もあります。

埼玉塗装研究所では、数100ヶ程度からでも引受できます。経験豊富なスタッフが吊り穴位置や水抜き穴の要否まで相談に乗らせていただきますので、お悩みの際はお気軽にお問合せください。
カチオン電着塗装

カチオン電着塗装
カチオン電着塗装

(提供画像)有限会社小柳塗工所 http://koya-x.com/

「カチオン電着塗装」の長所

高い密着性と防錆性

エポキシ樹脂主体の塗料のため、密着性が高く防錆性に優れています。

「カチオン電着塗装」の短所

色は「黒」がほとんど

エポキシ樹脂はべっこう色をしているため、きれいな色が出ないので、ほとんどの会社では黒としています。

耐候性が低い

耐候性を得るためには上塗りが必要とされています。

「カチオン電着塗装」に向いている素材

  • アルミ など

(通電する素材)

「カチオン電着塗装」で塗装した製品

  • ブラケット
  • フック
  • 自動車部品
  • 家電部品
  • 建築金物 など

「カチオン電着塗装」の流れ

前処理

埼玉塗装研究所ではリン酸鉄の表面処理を施工している会社に電着塗装をお願いしています
全自動の吊り下げ式ラインになります
脱脂 → リン酸鉄処理 が一度に行われます

電着・乾燥

リン酸鉄後乾燥させて電着塗装ラインに吊り変えます
こちらも全自動のラインとなっており均一な仕上がりが期待できます
電着 → 水洗 → 焼付乾燥 までが自動で行われます

追加上塗り

電着塗装後上塗りが必要な場合も対応可能です

対応可能範囲

ロット
100~数万個程度
サイズ
300mm×400mm×100mm程度
納期
翌日~2週間程度

電着塗装

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