アニオン電着塗装(カラー)

ワークを陽極、電極を陰極として通電する

「アニオン電着塗装」では、水溶性の塗料にワークを浸漬し、ワークをプラス、水槽側の電極をマイナスとして電圧をかけると電気泳動によりワーク側に塗膜が形成されます。塗料は365日撹拌をする必要があり、水温・電圧は一定に保ち電着時間で塗膜厚をコントロールします。

均一な膜厚を得ることができ、高い防錆力を誇る反面、設備コストが高く一般の塗装屋では取り扱いがありません。

取り扱いがある塗装屋でもカラーの電着を施工しているところは少ないですが、埼玉塗装研究所では、バネのカラー電着に特化した機械があり量産にも対応できます。

お客様のご要望に沿ったご提案をさせていただきますので、お悩みの際はお気軽にお問合せください。

「アニオン電着塗装」の長所

調色性に優れる

アクリル樹脂主体の塗料のため、ベースの透明度が高く調色性に優れています。

「アニオン電着塗装」の短所

水素脆性が発生する可能性がある

カチオン電着塗装と比べると、耐食性に劣ります。電解中に金属イオンが溶出し、界面で水素が発生するため、水素脆性が発生する可能性があります。

ただし、高張力のバネなどに用いても問題なしとする文献もあり、当社では圧縮バネの塗装に用いています。

「アニオン電着塗装」に向いている素材

  • アルミ など

(通電する素材)

「アニオン電着塗装」で塗装した製品

  • バネ
  • デジカメなどの家電製品

対応可能範囲

ロット
100~数万個程度
サイズ
200mm×300mm×100mm程度
納期
翌日~2週間

電着塗装

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